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またいくら有効であっても費用が高過ぎては一般には使用できないので安価であることなども重要な条件といえます。これらの条件をすべて満たす理想的な治療法はまだありませんが、最近経口ED治療薬であるバイアグラが開発され、EDに対して極めて有効であることから、これさえあればEDの問題はすべて解決できるのではないかという期待がもたれました。ところが実際には本剤を使用した症例の七〇~八〇%にしか有効ではないことがわかりました。残る二〇~三〇%や本剤の使用が適していない症例の治療が必要になります。
今日このような症例に対し勃起補助具療法、プロスタグランディンE注射療法、血管外科療法、プロステーシス陰茎内移植手術などが用意されています。しかしEDカップルにとってただ陰茎を勃起させ挿入さえ可能にすれば問題がすべて解決すると考えるのは大変な誤りで、EDはそれほど単純な問題ではないのです。まずこの点をED患者自身によく理解してもらうことが大切です。カウンセリングなど心理療法心理的な諸要因(心因)により引き起こされるEDを心因性EDと呼んでおり、心理療法がその治療の主体となります。
心理療法は一般心理療法と専門的心理療法に大別することができます。一般に心理療法は支持的精神療法ともいわれ、患者の悩みをよく聞き、よく理解し、患者の求めるところを十分把握し、十分にそれを受け入れ(受容)、患者の心理的動揺をよく把握(肯定的に捉え)し、患者の心を支え(支持)、勇気づけ、必ず良くなるという保証を与え患者の回復への期待を与えるなど、カウンセリング的な手法を用いる最も基本的な心理療法で、心因性のみならず、器質性、症候性EDにも用いられます。
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また日本性機能学会や日本循環器学会からバイアグラ使用に関するガイドラインが出ていますのでそれを参考にするのもよいでしょう。その他の経口薬現在開発中の経口薬としてメシル酸フェントラミン(商品名一バゾマックス)と中枢に作用する塩酸アポモルフィンがあります。
特に、わが国の製薬会社が開発した塩酸アポモルフィンはパドマーネーサンらによりますと二重盲検法での成績では性交に際して膣内挿入に十分な勃起が得られた割合はいずれもプラセボに対し有意な効果がみられたとしており、既にヨーロッパでは医薬品として承認されています。この他、二重盲検法による薬効評価は行われていませんが、これまでEDに試みられてきた経口薬を述べることにします。
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